小型、軽量、安価 三拍子揃ってコスパ最高のリニアアンプDXV500L

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サムウェイ社のDXV500L


サムウェイのリニアアンプDXV500Lはコスパ最高

サムウェイ社のDXV500Lを最初に手にした時はまさに驚愕でした。
私の手持ちのHFのアンテナチューナーと変わらない大きさと軽さです。
カタログデータでは幅:202mm 高さ:101mm 奥行 :303mm(突起物を除く)重量4.4Kg。

古い無線機ですが、幅241mmx高さ94mmx奥行き235mm(281)重量4.9kgのトリオのTS-130Vとあまり変わりません。

サムウェイと DXV500L

もともとサムウェイ社は本来大学や研究機関等に向けて業務用の高周波電源、高周波増幅器等を開発、販売を行っている会社であり、アマチュア無線機メーカーとは設計スタンスが異なっております。

1.8MHz帯 1800~2000KHz
3.5MHz帯 3500~4000KHz
7MHz帯 7000~7300KHz
私が入手した物はオプションで、10MHz,14MHzがついております。
定格出力は50Ω負荷で500Wで10MHz,14MHzは300W

高調波歪 -50dB以下 500W/50Ω負荷出力時
三次混変調歪積 -30dB以下 400W/50Ω負荷出力時
ドライブ電力 10~12W 500W出力時
終段素子 2SK2482x6(3パラレルプッシュ)  

終段入力 125V,5.4A 675W 7MHz 500W(50Ω負荷出力100V運用時)
入出力コネクター M型メス
送受コントロール 受信:H 送信:L(リアパネルRCAピンジャック入力)
オープンコレクタ等で使用可能
ブレークイン操作 セミブレークイン対応
冷却方法 自然空冷及び温度同調2個のファンによる強制空冷
冷却開始温度40℃(内部ヒートシンク)
制御方式 温度比例回転数制御
モニター回路 アナログメーター表示
進行波電力、反射電力、終段ドレイン電圧、終段ドレイン電流をフロントパネルのロータリースィッチで切換

HFのハイバンドを最初から捨てローバンドに限定した事によりオプションなしの新品で7万円。
当局は新品で購入したわけではありませんが、真空管式のアマチュア無線機メーカー製の数分の1、FETを使用したリニアと比べれば約10分の1。

安価なスィッチング用FETの採用と最初からハイバンドを切り捨ててローバンドに限定した事が、低価格を実現しております。
小型軽量にはトランスレスが大きく寄与しております。

当局も1995年頃にオーディオ用のトランジスタやFETを使って100Wクラスのモノは作りました。
使用したデバイス名は忘れましたが、電源電圧は70V位でした。
トロイダルコアに苦労した記憶があります。

その時はトランスレスは思いもよらずトランス式ですので、DXV500Lに比べて100Wでも大きさは同じくらいで重量は 重かったと思います。

DXV500Lは果たしてカタログ通りのスペックか特性を測ってみたいところです。
パワー計が300Wの物しかありませんので、ハイパワー用のダミーと40dB位のカプラーを作ります。
カプラーは問題ありませんが、問題はダミーロードです。
300Wのパワー計がオイル式なので、ファンを付けて放熱を工夫すれば゛500Wくらいいけそうです。

サムウェイ社の現行アマチュア無線用リニアアンプ

FETが終段素子 2SK2482x6(3パラレルプッシュ)から
DXV600LはC2M0160120D×6個 (3パラレルプッシュプル)
DXV200LはC2M0160120D×2個 (プッシュプル)
に変更になり、高性能になっております。

DXV600L

周波数
1.8MHz帯 1,800~2,000kHz
3.5MHz帯 3,500~4,000kHz
7~10MHz帯 7,000~10,150kHz
14~21MHz帯 14,000~21,450kHz
※フロントパネルのロータリースイッチで切換
出力電力
1.8~7MHz 600W以上
10MHz 450W以上
14~18MHz 400W以上
21MHz 300W以上
但しAC100V入力時
電波形式 AM SSB CW RTTY
高調波歪 -50dB以下 各BAND/50Ω負荷定格出力時
三次混変調歪積 -30dB以下 各BAND定格出力時
ドライブ電力 25W~50W 各BAND定格出力時
終段素子 C2M0160120D×6個 (3パラレルプッシュプル)
終段入力 120V,6.4A前後 760W位(7MHz 600W出力時)
(50Ω負荷出力AC100V運用時)
入出力コネクタ M型 メス
送受コントロール 受信:H 送信:L(リアパネルRCAピンジャック入力)
※無電圧接点・オープンコレクタ等で使用可能
ブレークイン操作 セミブレークイン対応
冷却方法 自然空冷及びファン2個による強制空冷
冷却開始温度 40℃(内部ヒートシンク)
制御方式    温度比例回転数制御
モニター回路 アナログメータ表示
進行波電力、反射波電力
終段ドレイン電圧、終段ドレイン電流
※フロントパネルのロータリースイッチで切換
ALC 0~-4.4V 600W出力時(RCAピンジャック出力)
※リアパネルボリュームで設定
保護回路
反射保護回路  反射電力約60WでアンプOFF
LED1回点滅
過電流保護  終段ドレイン電流約6.9AでアンプOFF
LED2回点滅
温度異常保護  ヒートシンク温度約100℃でアンプOFF
LED3回点滅
保護回路解除  リニアONスイッチを一度OFF
その後、再投入
過入力保護  今度もちゃんとALC掛けられる人は
掛けてね
電   源 AC100~120V 7MHz600W出力時 1kVAちょい
外形寸法 幅:200mm 高さ:100mm 奥行き:300mm
(突起物を含まず)
重   量 3.76kg(付属品含まず)
付 属 品
電源コード(日本国内AC100V用1.8m) 1本
SEND/ALC接続ケーブル(1m) 1式
取扱説明書 1部
135,000円

DXV200L

周波数
1.8MHz帯 1,800~2,000kHz
3.5MHz帯 3,500~4,000kHz
7~10MHz帯 7,000~10,150kHz
14~21MHz帯 14,000~21,450kHz
※フロントパネルのロータリースイッチで切換
出力電力
1.8~21MHz 200W
電波形式 AM SSB CW RTTY
高調波歪 -50dB以下 各BAND/50Ω負荷定格出力時
三次混変調歪積 -30dB以下 各BAND定格出力時
ドライブ電力 10~35W 各BAND定格出力時
終段素子 C2M0160120D×2個 (プッシュプル)
終段入力 200W出力50Ω負荷AC100V運用時
130V,2.5A 325W(7MHz)
130V,3.0A 390W(21MHz)
入出力コネクタ M型 メス
送受コントロール 受信:H 送信:L(リアパネルRCAピンジャック入力)
※無電圧接点・オープンコレクタ等で使用可能
ブレークイン操作 セミブレークイン対応
冷却方法 自然空冷及びファン2個による強制空冷
冷却開始温度 40℃(内部ヒートシンク)
制御方式    温度比例回転数制御
モニター回路 アナログメータ表示
進行波電力、反射波電力
終段ドレイン電圧、終段ドレイン電流
※フロントパネルのロータリースイッチで切換
ALC 0~-4V 200W出力時(RCAピンジャック出力)
※リアパネルボリュームで設定
保護回路
反射保護回路  反射電力約35WでアンプOFF
LED1回点滅
過電流保護  終段ドレイン電流約3.0A(10MHz以下)
3.5A(14MHz以上)でアンプOFF
LED2回点滅
温度異常保護  ヒートシンク温度約100℃でアンプOFF
LED3回点滅
保護回路解除  リニアONスイッチを一度OFF
その後、再投入
過入力保護  今度もちゃんとALC掛けられる人は
掛けてね
電   源 AC100~120V 7MHz200W出力時 500VAちょい
外形寸法 幅:200mm 高さ:100mm 奥行き:300mm
(突起物を含まず)
重   量 3.7kg(付属品含まず)
付 属 品
電源コード(日本国内AC100V用1.8m) 1本
SEND/ALC接続ケーブル(1m) 1式
取扱説明書 1部

128,000円
サムウェイ社ホームページより

JARDで保証業務を行えるのは“空中線電力200Wまでのアマチュア局の無線設備”に限られています。しかし「DXV500Lは関東総合通信局においては、アイコムの「IC-PW1」やJVCケンウッドの「TL-933」、八重洲無線の「VL-1000」等と同じく、新スプリアス確認設備”として取り扱うこととしております。」
他のエリアは不明ですが、おそらく関東総合通信局に準じるモノと思われます。



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