現在ではそして昔は考えられなかったヤエスFT-655トライバンダー

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FT-655
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FT-655開発の背景

24/28/50MHzのSSB/CW/FM/AMトライバンダーFT-655は1990年にヤエスから発売になった異色のトランシーバーです。

今では考えられない周波数構成です。

また1961年に21/28MHzが初級ハムに開放になる以前ではやはり考えられない周波数構成です。

10WのSタイプが169,800円で25WのMタイプが189,000円、50WのAC電源内蔵のFT-655が219,800円です。

ターゲットとしたのは28MHzと50MHzのユーザーで前年の1989年に新たに認められたWARCバンドの24MHzはおまけみたいなものでしょう。

似たようなトランシーバーは約10年も前の1981年にトリオが発売したTS-660や1984年に発売されたTS-670があります。

TS-660 は 21/24,5/28/50MHzの SSB/CW/FM/AM 10W で価格は119,800円

TS-670 は 7/21/28/50MHz のSSB/CW/AM/FM 10Wで価格は 134,800円

共に初級アマチュア無線局を対象としたもので、TS-660の24MHzはFT-655同様おまけ程度だと思います。

価格ではかなりのひらきがあります。

FT-655の特徴

今とは比べ物になりませんが、この時代のオールモードトランシーバーとしてはコンパクトサイズ

24.5MHz~56MHzではオールモードで連続受信

オートIFノッチやIFシフト、AM/FMのナローフィルターの標準装備で混信除去機能の向上

ハイエンド機FT-1021と同様のDDS方式

送信出力を連続的に可変できるパワーコントロール

多彩で多機能のメモリーとスキャン機能

FT-655の定格

一般定格

受信周波数範囲 24.5~56.0MHz

送信周波数範囲 24.5~25.0MHz

28.0~29.7MHz

50.0~54.0MHz

アンテナインピーダンス 50Ω

周波数安定度 ±2ppm以内(0~+50℃)

使用電圧 AC100V ±10% 50/60Hz

DC13.8V±10% マイナス接地

消費電流

  AC100V時 DC13.8V時
受信無信号時 55VA 1.5A
 受信定格出力時 55VA  2.0A
送信定格出力時 130VA/280VA/330VA 5A/10A/15A

                      ※FT-655S(10W)/655M(25W)/655(50W)の順

ケース寸法 幅285×高さ110×奥行262mm(突起物含まず)

本体重量 DC仕様 約7kg AC仕様 約8kg

送信部

定格終段出力(連続可変)

  FT-655 FT-655M FT-655S
 SSB,CW  5~50W 2.5~25W 1~10W
AM 5~25W 2.5~12.5W 1~5W
FM 5~50W 2.5~25W 1~10W

変調方式 SSB 平衡変調

     AM 低電力変調

     FM リアクタンス変調

最大周波数偏移(FM) ±5KHz(NARROW時は±2.5KHz

不要輻射強度 高調波 -50/-70 dB以下

       その他のスプリアス -50/-60dB

搬送波抑圧比 40dB以上

不要側波帯抑圧比 40dB以上

送信周波数特性(SSB) 400~2600Hz(-6dB)

第3次変調積歪 -31dB以下

占有周波数帯域幅 SSB 3KHz以内

         CW 600Hz以内

AM 6KHz以内

FM 16KHz以内

マイクロフォンインピーダンス 600Ω(200Ω~10kΩ可

受信部

受信方式 トリプルコンバージョンスーパーヘテロダイン

     (FMはダブルコンバージョンスーパーヘテロダイン)

中間周波数 第1 13.69MHz

第2 455KHz

第3 8.215MHz(FMは除く)

受信感度 SSB/CW(S/N 10dB時) 0.125μV

AM(S/N 10dB時) 0.5μV

FM(12dB SINAD) 0.16μV

スケルチ開放感度 SSB/CW/AM 0.16μV以下

         FM 0.09μV以下

中間周波数妨害比 70dB以上(アマチュアバンド内)

イメージ妨害比 60dB以上(24.5~30MHz)

選択度 70dB以上(50~56MHz)

IFシフト可変範囲 ±1.12KHz

ノッチフィルター減衰量 40dB以上

低周波出力 1.5W以上(8Ω負荷 THD5%

低周波負荷インピーダンス 1~16Ω(8Ω標準)

現在のトランシーバーとの相違点

FT-655 背面

現在のトランシーバーはHF帯と50MHz帯のアンテナコネクターは個別に付いておりますが、FT-655は共通になっております。

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