日本アマチュア無線連盟(JARL)とは
日本アマチュア無線連盟は1926年に任意団体として結成され、総裁に草間貫吉を選出。
JARL設立宣言文として、「日本アマチュア無線連盟の結成を報告できることを我ら誇りに思う、本件を他局にも告知せられたし」 が全世界に打電されました。
1941年のアマチュア無線の禁止、1952年のアマチュア無線の再開を経て
1959年に 郵政省の認可を受けて社団法人化。
社団法人日本アマチュア無線連盟創立総会(東京・日本赤十字社講堂で開催)で、梶井謙一氏(JA1FG)が会長に就任。
梶井謙一氏は作家梶井基次郎氏のお兄さんです。
村井洪氏(JA1AC)を経て原昌三氏(JA1AN)の40年にわたる長期政権が続きます。
そして稲毛章氏(JA5MG)、山之内俊彦氏(JA7AIW)がそれぞれ1期だけ会長職につき現会長の髙尾義則氏(JG1KTC)につながります。
日本アマチュア無線連盟(JARL)今年の社員総会
日本アマチュア無線連盟(JARL)は過去にも通常総会そして定時社員総会になってからも紛糾した事は何度もありました。
しかし今年の定時社員総会は特別に異常でした。
開会早々から監事の候補者の一人の無線局の免許が失効していた事か直前に分かった事。
無線局の免許が失効すると正員でなくなり監事候補者としての資格がなくなります。
さらに専務理事の退職金問題等で紛糾し午後になって議長が質問を打ち切って採決に入る旨を伝えたところ、質問が残っていた社員がこれを不満として「議長解任」の動議を出しました。
「議長解任」の動議は結局取り下げられたものの理事候補者となっている者が議長団を務めるのはおかしいと「議長団解任動議」が出され、解任が可決。
結果第2号議題に入れぬまま継続となりました。
社員総会といわゆる継続会がなかなか開催されない間に有志の弁護士達の開示請求により、さまざまな不正な会計処理が晒されました。
さらに会長による電波監理部(三浦電波監視センター)訪問時のビール券の置き去り問題等がSNS等を介して一般会員他の知るところとなりました。
こんな状態では執行部もJARL社員総会のいわゆる継続会を開催をするわけにはいかず、6月28日社員総会から二か月以上も経って9月5日に継続会が開かれました。
この間に執行部はありとあらゆる手を探っていたものと推察されます。
その最たるモノが委任状集めと弁護士の専任と思われます。
その結果多数の委任状が効いて理事等の選任に係る採決の結果、執行部「擁護(保守)派」と思われる候補はすべて選任され、いわゆる「改革派」(私は必ずしも改革派とは思っておりません)と思われる候補は、すべて否認されました。
過去にも理事候補の否認はありましたが、5人も否認されたのははじめてではないでしょうか。
過去にあった理事候補の否認の「しっぺ返し」という人もおりますが、その辺の事情は関係者にしか分からないように思います。
この事により1、2、3エリアの本部長が不在となる事態が生じ、当該各地で混乱が起こっております。
この件は後になって2、3エリアは前本部長が但し書き地方本部長になりました。
1エリアは通常選挙で落選した前本部長が但し書き地方本部長になりました。
日本アマチュア無線連盟(JARL)過去の不祥事
JA1LGが1987年8月にチベットでの試験電波の発射に起因する会員除名は,無効だとして裁判沙汰になりましたが最高裁にて和解。
JA1LGは辞任願を提出、承認されるも翌年のJARL理事選で再選。
中国を巻き込んだ騒動となりました。
JA1AN原会長のオーバーパワー問題
花博記念局8J90XPOの500W送信機を操作したとして告発されるもも不起訴となり、JARLとJA1ANが謝罪公告などを請求も最高裁にて棄却。
JA1ANを反訴するも最高裁にて棄却。
他にも理事選無効、ココム問題、JARD、TSS問題等ありましたが、私が思う最大の不祥事は兵庫県支部の事実上の乗っ取り事件。
CB無線等に関与しだした暴力団がとうとうアマチュア無線にも介入してきました。
兵庫県支部の事実上の乗っ取り数々の不祥事を引き起こしました。
全国一斉手入れが行われ多数の逮捕者を出しました。
静岡総会における暴力事件も重大な事件です。
日本アマチュア無線連盟(JARL)今後の展開は ?
会員ではないとはいえ日本アマチュア無線連盟(JARL)の今後は気になります。
総務省はじめ各機関と交渉、要望、提言等を行ってもらわなくてはなりません。
原会長(JA1AN)はワンマンと言われ悪い点もあったでしょうが、他機関と交渉するには適任だったと思います。
何と言っても原敬総理のお孫さんですから !
原会長(JA1AN)以前の梶井謙一氏(JA1FG)、村井洪氏(JA1AC)は著書をはじめ実績がありましたが、原会長(JA1AN)以降の会長は小物感が否めません。
「擁護(保守)派」対「改革派」の構図ではなく日本アマチュア無線連盟(JARL)の会員のためでなく、いわんやJARL会員ファーストの会のためでなく40万アマチュア無線局のために頑張ってもらいたい。