アイコムのIC-911は小型軽量でサテライトユーザーに人気
アイコムのIC-911はサテライトユーザーに人気があったのになぜか短命に終わってしまいました。
EME等の為の申請目的に限り、有料で出力変更措置(144MHz帯100W、430MHz帯75W)を受けてくれておりました。
しかし残念ながら2011年の前半には一部部品の入手が、難しくなったため生産終了の噂が流れてておりました。
部品確保の見通しも設計の大事な仕事だと思いますが !
アイコム、ヤエスは修理の受付にもケンウッドと比べて、格段に厳しいモノがあります
アイコムは生産終了から15年以上経過したものは無条件に、修理の受付を終了。
10~15年の機種については補修部品の在庫があり、性能の維持が可能と同社が判断した場合に限って修理の受付。
10年未満でも補修部品の在庫が確保できる場合に限って修理の受付。
前モデルのIC-910同様軽量小型は魅力的
前モデルのIC-910が発売になった頃は、私はマイクロウェーブに夢中になっておりました。
マイクロウェーブの移動運用に同行した某局がIC-910をトランスバーターの親機に使っているのを、横目に見てうらやましく思っておりました。
1200MHz帯のオールモード機はケンウッドのTS-890を持っておりましたが、とても移動運用に携行できる大きさと重さではありません。
アイコムのIC-970やヤエスのFT-736も同じような形状で、移動には適しておりません。
そんな折発売になったアイコムのIC-910/911は小型軽量のオールモード機で、この分野では独壇場だったのですが !
最近になってIC-911を入手し、少しいじってみましたが今もV/UHFのメイントランシーバーであるTS-890とくらべても、やはり一番の長所は大きさと軽さです。
サテライト通信は以前すこしだけやりましたが、現在はやっておりません。
何もなかった時代でまだメーカーが430MHzのオールモード機を出す前に、アップバーターで少しだけかじりました。
仰角はおろか方向も半固定でしたので、ごく限られた時間だけでした。
今回のIC-9700は大好評
大分間があきましたがその意味でも、今回のIC-9700は心待ちにしていた方も大勢おられるようで、好評のようです。
何よりも1200MHz帯を標準装備とした点が評価されます。
標準装備とオプションでは月とすっぽんです。
標準装備であれば100%の人が、1200MHzを申請するものと思われます。
オプションであればJARDまたはTSSにて保証認定を受けなければなりません。
オプションの場合お金の問題もありますが、この事によって1200MHzの申請をためらう人もでてくると思われます。
1200MHz帯のレピーターの10Wから1Wへの減力をはじめ、危機感のある1200MHz帯のバンド防衛にとっても大変有意義な事です。
アイコムさんにはV/UHFと可搬型のアイコムの伝統をいつまでも引き継いでいかれる事を望みます。
無線機類の買取、修理の依頼は川花書房まで