10GHzとは違って少々てこずった24GHzトランスバーター 2022.07.26 2019.06.01 この記事は約9分で読めます。トランスバーターとは何の事と思われる方のために少し説明しておきます。周波数が高くなってくると、直接トランシーバーとしての動作をさせる事が、難しくなってきます。そこで動作しやすい周波数に変換させる機器がトランスバーターです。動作させやすい周波数は携帯電話やスマホで使用している周波数に近いところです。1.2GHzからだんだんとステップアップしてきたマイクロウェーブも24GHzともなりますと、10GHz迄とはずいぶん変わってきます。10GHzまでは測定器等もほとんどなくてもなんとかなったのですが、24GHzともなりますと、無手勝流とはいきません。幸いボツボツとスペアナはTR4133A、パワー計はHP432A,マイクロウェーブカウンターはTR5211B等を揃えてきておったのが役にたちました。今となっては随分古臭い測定器ですか゛、アマチュア無線で使用するには十分です。お世話になりました。これらに加えてコンバーターや電界強度計としても使えるローパワーのパワー計を自作しました。回路や制作についてはJA1EPK,JE1AAH,DB6NT等各OMさんの発表された記事を参考にさせていただきました。JE1AAH高見沢さんには無理をいってパーツ等の手配でお世話になりました。またJE1AAH高見沢さん制作のマイクロウェーブ関係のソフトも利用させていただきました。基本になる基板も10GHzでは十分使えたPPO基板も24GHzでは無理で、0.4ミリのテフロン基板はヤフオクで入手。ダイオード、電波吸収材、アルミのくり抜きケース等もヤフオクをはじめいろいろなところからこつこつと集めていきました。HPA用のFETも当時は使えるものがほとんどなく、FLR024FHがかろうじて100ミワット弱出ましたが、代理店を通してしか購入できず、苦労しました。しかも高価でミニマムロッドが10個で大変でしたが背に腹は代えられず、思い切って購入しました。そのうえこの時期の半導体は静電気に弱く一瞬にして飛んでしまいます。FLR024FHケース入り FLR024FHダイオードはNECの1SS105,日立のHSE11等が使えました。やはりダイオードも品薄でヤフオクにでてもけっこう高騰しておりました。基板はフォトエッチングで作りましたが、バイアスラインはもっと細くしたかったのですが、インクジェットプリンターとフィルムでは0.2ミリが精一杯でした。24GHzトランスバーターフィルム局発は当時よく出回っていたドレークの基板を改造して使いました。ドレークの基板利用の局発は簡単にロックがかかり、5.7GHz,10GHz,47GHzでも使っております。ただクリスタルが特注になり、私が注文したところはひとつの周波数でたしか5個以上でなければ受注してもらえませんでした。10GHzとは違って調整がけっこう大変でした。発振にも悩まされましたが、電波吸収材が手に入り、なんとか抑える事ができました。当時豊橋、豊川市で4局が24GHzを運用しておりました。当時こちらにおられたJA9BPH藤田さんに知多半島に移動していただき、豊橋ローカルは豊橋港まで出向き交信した事もありました。さすがに海上伝搬なので、非常に強力でホーンアンテナでも59オーバーでした。24GHzともなるとあとは1年に2回ありました全国マイクロウェーブ移動デーでスケジュールを組んで交信するくらいでした。あとは測定器をながめてはニヤニヤしておりました。知らない人がみるとただの変人としか映らないでしょう。リンクリンク 無線機の買取依頼は川花書房へ!共有:TwitterFacebook