アマチュア無線機メーカーはパーツの提供に応じてくれるか
仕事と道楽で手持ちの無線機や買い取りしたアマチュア無線機類のメンテナンスを行っています。
なかには壊れて修理不能のパーツもあります。
その時のためにパーツ取り用の無線機も何台か置いてあります。
多くの場合はその無線機から取り外しておりますが、必ずしもあるとは限りません。
どうしてもない場合はまずはヤフオクで気長に探しますがなかなか出てこない時もあります。
たまにはアマチュア無線機メーカーに保守用部品を頼むこともあります。
そこで各アマチュア無線機メーカーの修理等に対する姿勢を調べてみました。
ヤエス
ヤエスの場合はは販売終了後6年間が目安となっております。
ただ保守用部品をすべてストックしてあるとは限らないようで部品メーカーでの生産が完了してしまった場合は6年を前にしても修理できない場合があるようです。
当然保守用部品の調達もできなくなります。
なお旧 日本マランツ株式会社製造のアマチュア無線機等は、保守・修理サービスを終了しております。
アイコム
アイコムでは、生産終了後10年以内のアマチュア無線機器および受信機の修理を受付ておりますが、ヤエス同様に部品の調達ができず修理不可の場合もあるようです。
ただし、部品の廃品などやむを得ない理由により修理をおこなえない場合もあるようです。
なお、生産終了機種のオプション品につきましても、本体と同様の取り扱いとなっております。
アイコムのホームページには「生産終了後10年~15年未満の機種につきましては、故障箇所の補修部品在庫があり、かつ調整、修理することで機能や性能の維持が可能であると弊社が判断した場合に、修理を承ります。」
と記載がありますが多くは期待できないようです。
ケンウッド
JVCケンウッドの場合、上記各社のような「修理受付可否リスト」は公開してません。
「古くても修理できる機種・内容であれば対応するので、まずカスタマーサポートセンターへ相談して欲しい」というスタンスです。
古い無線機の修理に関してはケンウッドが一番良心的で、保守用のパーツの在庫がなくても代替品で対応してくれる場合もあります。
アルインコ
販売時に保証書を添付しているアルインコ(株)電子事業部の製造する製品については、
営業出荷を終了した時点から最低5年間は製品を使用できるよう、アフターサービスを提供しております。
この保証はアルインコのサービスセンターで行う修理にのみ有効で、設計部門が適切と認める代用部品を使用する場合も含みます。
このため修理技術上・部品保守上の問題から、サービスセンターでも修理部品の販売は断られる場合があります。
JRC
基本的にアマチュア無線機から撤退しており修理も終了しております。
2017年12月15日をもってNRD-545,JRL-2000F,JRL-3000Fの修理の受付を終了しました。
したがって修理用のパーツの提供はありません。
AOR
AORでは、旧モデルの修理も可能な限り受け付けてもらえます。
しかしながら、保守部品などの関係で修理が出来ない場合もあります。
私の場合は修理の依頼は考えておりませんので、肝心なのは部品の調達です。
以上のように各社とも修理可能年数は違っておりますが、部品の供給については違いはないようです。