無線機をイジリ倒すにはそれなりの測定器が必要です
信号源としては高周波信号ははSSG(標準信号発生器)、低周波信号にはファンクションジェネレータもありますが、自作のツートーンジェネレーターを使っておりました。
調整用のツートーン信号は倍数関係にない二つの周波数が良いとされていますが、IMD特性は用いる周波数によって変わってきます。
IMDとはIntermodulation Distortionの略で混変調歪みと呼ばれております。
2つの信号が、非線形回路または素子で混じわった場合、元の信号にない新しい周波数成分が生成されます。
結果生じる信号が混変調歪み、またはIMDと呼ばれています。
自作のツートーンジェネレーターは周波数が固定で、変えるには大変です。
WaveGeneを使う前は
自作のツートーンジェネレーターを使用しておりました。
以前はこんな簡単な回路でも感光基板で作っておりました。
視力の衰えとともにマイクロウェーブ関連の自作をあきらめ、ライトボックスをはじめ機材を処分してしまいましたので、蛇の目基板で作りました。
どうも蛇の目基板は苦手で出来映えもイマイチですし、なにより出力周波数を変えるにはCRの定数を変更しなければならないので少々不便です。
WaveGeneをインストールしましてみました
そこで WaveGeneをインストールしましてみました。
WaveGeneとは
おもに Wave関連のソフトウェアを提供しているefuさんが開発されたフリーのソフトです。
サイン波、矩形波、三角波、ノコギリ波、パルス列、パルス列(+-)、ホワイトノイズ、ピンクノイズ、M系列ノイズ(MLS) の9種類の波形を、8つまで同時に任意に組合わせて(ミックス)出力することができます。
無線機だけではなくオーディオ機器でも使用できます。
WaveGeneを使って何をやるか
まずは手始めに電波法の改正によって新スプリアス規格に合致しない無線機は平成34年12月以降使用できなくなりますので、手持ちの古い無線機のスプリアスの測定。
アマチュア無線でも技術基準適合証明(技適)を受けた無線機も存在しており、新スプリアス規格前に技適を取得した機器の場合、平成29年11月30日まで再免許申請OK。
平成34年11月30日以降は再免許すら受けられなくなります。
さらにはDXV500Lをはじめとして手持ちの古い無線機、リニアアンプのIMD測定。
まとめ
本当は無線機やリニアアンプを自作したいのですが、先にも述べたように視力の衰えとプリント基板が自作できなくなりましたので、修理や調整でお茶を濁しそうです。
マイクロウェーブはある程度やったという感はあるのですが、トランシーバーは7MHz50MHzCW,SSBトランシーバーを作っただけなのでやり残したような気持ちが現在もあります。
特に最近はFBなFET等が手に入りそうです。
真空管では800Vくらいから3000Vにもなりますが、FETであれば数十ボルトで使えますので、視力の衰えで誤って感電しても死にはしないでしょう !