日本無線(JRC)のJST-245のスプリアス、IMD特性を確認

この記事は約3分で読めます。
買い取りしたJRCのJST-245

メインのトランシーバーをトリオのTS-520から、JRCのJST-245に変更してから大分過ぎてしまいました。
昨今のコンディションの不良と、自分自身のモチベーションの低下もあってなかなか聞く機会も激減しております。

お気に入りだったトリオのTS-520

トリオのTS-520は1973年に発売されておりますので、もう45年も経っております。
同社のTS-510に次いで、私が新品で購入した数少ない無線機になります。
その後この商売になってからも、何台も買い取りをさせてもらっております。
7MHz辺りを聞いておりますと、未だにTS-520を使用されておる方が結構おられます。

「オーディオ御三家」と呼ばれたトリオの製品だけあって、あの受信音には未だに捨てがたいものがあります。
「オーディオ御三家」はアンプが得意の山水電気、チューナーにおいては右に出るモノがないトリオ(のちのケンウッド)、スピーカーのパイオニアとしてオーディオファンの人気を集めておりました。
アマチュア無線の大半は聞く事なので、疲れなく心地よい音が何よりです。

さらにTS-520は同時期のライバル機ヤエスのFT-101に比べて、VFOの安定度に圧倒的な優位性がありました。
もちろんアナログ機であり、現在のデジタル技術にはとても太刀打ちできませんが。
さすがにこの商売のお陰もあってもう少し新しいトランシーバーもあるにはありますが !

メインのトランシーバーをJRCのJST-245に変更

最近JRCのJST-245を4台買取する機会に恵まれましたので、そのうちのオプションの充実した1台を自分用にする事にしました。
持ち込み買取でJST-245等のJRCの無線機類をお持ちいただきました 
モニターユニット、高安定水晶、トーンユニット、各種のフィルターとスピーカー等外部の周辺機器を除けば、フルオプションです。
昔TS-520でCWのラグチューに、夢中になっていた頃はCW用のフィルターがなくてもさほど苦にはなりませんでした。
聖徳太子ほどではありませんが、トーンの違う信号は耳フィルターで聞き分る事ができておりました。

しかしマイクロウェーブに熱中するあまり、CWを40年ほどサボってしまった事と歳の所為も相まって、帯域の狭いフィルターが必要になってきました。
コンディションの悪化もあって、あまり聴いておりませんが、JRCのJST-245のSSBの音もまんざら捨てたものではありません。
何せ業務用の無線機で、あれほど実績のある日本無線の製品ですから。
使っていて安心感があります。

パワーも余裕で150W位出ております。
ただ同社がアマチュア無線機器から、完全撤退したのは残念です。

JST-245のスプリアス、IMD特性を確認

少し時間が取れましたので、JST-245のスプリアス、IMD特性を確認みました。

手始めにスプリアス特性

JST-245のスプリアス特性

7MHz

JST-245の21MHzのスプリアス特性

21MHz

JST-245の28MHzのスプリアス特性

28MHz

他のバンドも測定しましたが、写真がピンボケになってしまいましたので割愛します。
いずれも似たような特性です。

JST-245の7MHzのIMD
2トーンの信号は700Hzと1700Hz

2トーンの信号は700Hzと1700Hz

JST-245の7MHzのIMD その2
2トーンの信号をもう少し近づけて、700Hzと1000Hz

2トーンの信号をもう少し近づけて、700Hzと1000Hz

JST-245の7MHzのIMD その3
今度は2トーンの信号を離して、700Hzと2300HZ

今度は2トーンの信号を離して、700Hzと2300Hz
2トーンの信号はいずれもWaveGeneを使用WaveGeneに関しては下記をご参照ください。
無線機の調整、測定用にWaveGeneをインストール
WaveGeneとスペアナででヤエスのFTDX-1200を測定

無線機の買取依頼は川花書房へ!