WaveGeneとスペアナででヤエスのFTDX-1200を測定

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FTDX1200

アマチュア無線の34年問題(新スプリアス規制)もありますので、 改めて総務省のホームページのスプリアス規定について覗いてきました。
かなり詳しくスプリアスの測定方法について述べられております。
暫定的に34年問題(新スプリアス規制)は当分の間延期になり、古い無線機も使える事になりました。
「新スプリアス規制」について当分のあいだ使える事になりました

総務省のホームページにスプリアス測定に関して

総務省のホームページにスプリアス測定に関して参考資料としてスプリアス領域における不要発射等の測定方法例
(情報通信審議会答申 H16.11.29(諮問第 2007 号関係)

分解能帯域幅 各スプリアス周波数毎に選択する
9kHz~150kHz 1kHz
150kHz~30MHz 10kHz
30MHz~1GHz 100kHz
1GHz 以上 1MHz
ビデオ帯域幅 分解能帯域幅の等倍から5倍程度
検波モード
ポジティブピーク
掃引時間
測定精度が保証される最小の時

スプリアスの測定範囲は基本周波数により選択する。
基本周波数 測定範囲
9kHz~100MHz 9kHz~1GHz
100MHz~300MHz 9kHz~10 倍の高調波
300MHz~600MHz 30MHz~3GHz
600MHz~5.2GHz 30MHz~5 倍の高調波
5.2GHz~13GHz 30MHz~26GHz
13GHz-150GHz 30MHz~5 倍の高調波
150GHz-300GHz 30MHz~300GHz

とありますが単測波帯(SSB)にあっては、変調周波数1,500Hzの正弦波を変調入力端子に入力し、送信装置の出力電力を定格出力の80%にしたときのスプリアス発射の強度を
測定することになっています。

2トーン信号は最初は自作したモノを使っておりましたが、周波数やレベルが自由に設定できるWaveGeneに変更しました。

二つの周波数を変えるとIMD特性も変化します。

先日の日本無線(JRC)のJST-245のスプリアス、IMD特性を確認に続いて少し時間がとれましたので当局で唯一イジッテないヤエスのFTDX-1200を測定してみました。
HFの無線機でまったく手を入れてないのは、これ一台です。

FTDX-1200を測定

FTDX1200 画面

定格ではHF帯は-60dB以下となっております。

3.5MHz帯では

3.5MHz帯

28MHz帯では

28MHz帯

FTDX-1200は新スプリアス規定を満たしておりますので、問題はありませんがいろいろ手を加えてある無線機も測定してみたいと思っております。

ついでにIMD特性も測ってみました。

IMD特性

周波数は14MHz帯でトーンジェネレーターの周波数をトーン 700Hz、2300Hz パワーは全て80W PEP

第三次混変調積歪は定格の-31dBより少し悪くなっております。

第三次混変調積歪

これはトーン周波数を1100Hz、1700Hzにした場合です。

WaveGeneは簡単にトーンの周波数、レベルが可変できますので、簡単に実験等が行えるのでインストールしておくと便利です。

他にもいろいろな機能もありますし、波形もキレイです。

オシロスコープの波形

このFTDX-1200は購入して1年とチョットですが、経年変化なのかキャリアバランス等少し波形がおかしいですね!

保証期間も過ぎた事だし時間ができれば開腹手術にふみきります。
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