先日買い取りした無線機の中にトリオのTS-130が混じっておりました

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トリオのTS-130

先日買い取った無線機の中にトリオのTS-130Vが混ざっておりました。
TS-130は1978年に発売されたTS-120の後継機です。
TS-120との大きな違いはWARCバンドが追加された事です。
ただし受信のみで、送信はできません。
発売時にはまだ実際には解放されておりませんでした。

WARCバンドとは

1979年にスイスのジュネーブで開催された世界無線通信主管庁会議(WARC; World administrative radio Conference)で、新たに割り当てられたバンドで10MHz,18MHz,24MHz 帯の3バンドの事です。
実際に開放されたのは、10MHzは1982年で2アマ以上の資格が必要です。
18MHZは1989年に開放され3アマ以上の資格が必要です。
24MHZも1989年に開放されました。

TS-130は何台も買取し嫁いでいきました

TS-130はトリオが1980年に発売しました。
TS-120同様10WのVタイプと100WのSタイプの2種類があります。
TS-130S トリオ トランシ-バ- 3.5-30MHz SSB/CW 100W 139,000
TS-130V トリオ トランシ-バ- 3.5-30MHz SSB/CW 10W   115,000

今でこそ10W機も50W機も100W機も値段は変わらないのが当たり前になっておりますが、当時は10W機と100W機では値段が異なっておりました。
これは他社の無線機においても同様でした。

TS-130の特徴

TS-130はTS-520,TS-830等のアナログトランシーバー同様受信音の良さがあります。
さすがオーディオのトリオの製品です。
さらにTS-130は移動用の無線機としての利用も考慮して小型軽量化を実現したものです。
ただしそれは当時の話で、現在ではより小型、軽量でさらにV/UHF帯まで搭載されたモノが当たり前です。

私も随分前にクルマに積んで運用しておりました。
現在はほとんどクルマに乗らなくなりましたので、HFは降ろして、V/UHFのみだったのですが、今はそれすら降ろしてしまいました。

小型軽量化と共にバンドスィツチの切り替えにより、SSBモードが自動で変わる点、固定チャンネルの内臓は移動用に向いております。
独自のPLLとディジタルディスプレイ内臓で車載用の無線機としては大変使い易い無線機でした。
シングルコンバージョンとFETを使用したバランスドタイプミクサーの採用で、スプリアス特性、2信号特性が優れておりました。

この点が気に入り、現在は昔買い取りをした同機が当局のモニター用受信機として活用しております。
モニター用なので、フィルターを取っ払ってしまえば、より生の音に近づきますが、現状はフィルターはまだ付いたままです。
他にもWARCバンドをカバーしている点や、アッテネーターを内蔵している点はモニター用に適しています。
欲を言えばアッテネーターは20dBだけでなく、モニター用としてはもう少し減衰量があれば最高です。

今回の買取品はTS-130Vでオプションは何も入っておりませんし、WARCバンドの送信改造もされておりません。
内部は年代の割にはキレイな方です。

トリオのTS-130の内部
トリオのTS-130の背面

買取り依頼の際には電源コードをお忘れなく

ただ今回買い取りした無線機はすべて電源コードがありません。
これにはかなり苦労しました。
特にこの時期は各社が各無線機ごとに独特のコネクターを使用しておりました。
問題はパーツメーカーが製造を中止してしまったコネクターが多い事です。

ヤフオク等でもチョット変わった電源コード類は高騰しております。
モニター用に使用しているTS-130から電源コードを借用して点検してみましたが、送受とも概ね良好で、送信パワーもほぼ規定値です。


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