ビギナーハムがHF帯で開局するには
晴れて無線従事者の資格を得られ、これから開局しようと思っておられる方にハム歴58年で、現役ハムでありなおかつ無線機の買い取り、販売をおこなっている私がおすすめするアマチュア無線用のHF無線機を紹介します。
すでに開局されV/UHF帯での交信には慣れてきたが、ステップアップしてHFにも挑んでみたいと思っておられる方もご参考に。
シャックやモービル運用でV/UHF帯でのローカルのハム達とのラグチューも楽しいのですが、アマチュア無線の原点であるHF帯の魅力を楽しんでください。
現在コンディションは最悪ですが、太陽の黒点活動も2019年に底をうったといわれていますので、これから段々と上がって来るものと思われます。
V/UHF帯でも夏場のEスポ等でDX通信(遠距離通信)は経験できますが、HF帯なら簡単なアンテナと設備で海外との交信もできます。
現在国内のメーカーでHFの無線機を販売しているのは、アイコム、ケンウッド、ヤエスにアルインコを加えた4社です。
ただアルインコはDX-SR9の1機種のみで10W機はありませんので、除外しました。
もちろんヤフオクやハムショップ等で、ここに紹介する以外の無線機を入手する事は可能です。
ただ初心者には、新スプリアス対応の機種をおすすめします。
旧スプリアス対象機はJARDやTSSで「スプリアス確認保証」を受けなければ申請ができません。
新スプリアス対象機であれば、オンライン申請ですべてが完結し、スピードもかなり速く2.3日で免許状を手にする事が出来る場合があります。
初心者用という事で10W機を紹介してありますが、上級の資格をお持ちの方は50W機や100W機もあります。
スペックも基本的な事は各社同じです。
アイコム IC-7300S
クラス最強の高性能リアルタイムスペクトラムスコープを搭載。
デジタル技術の粋を結集した「RFダイレクト・サンプリング方式」を採用。
クラスを超越する優れたRMDR/送信波のフェーズノイズ特性を実現。
帯域外の信号を効率よく減衰させる15分割のBPF。
強信号入力時の受信IMD特性を向上させる新機能「IP+」を搭載。
操作性を高めるタッチパネルとマルチダイヤルを採用。
コンパクトなボディにオートアンテナチューナーを内蔵。
ケンウッド TS-590VG
TS-590からさらに進化した基本性能と機能。
■さらに高いパフォーマンスを誇る受信性能。優れた近接ダイナミックレンジ特性。
■IF段からのデジタル信号処理による高度なAGC制御。
■高品位な電波を発射する、高信頼の送信部。
■モールス符号デコーダーを新規に搭載。13セグメント表示部にスクロール表示。
ARCP-590Gでは、専用のウインドウで文字列を表示。
■プログラマブルファンクション機能を従来のPF A、PF B に加え、
MULTI/CH ツマミ(プッシュスイッチ付)、RIT/XIT/CLキーにも設定可能。
■従来のスプリット設定に加え、クイックな設定ができる新スプリット機能 (TS-990方式)も追加。
■送受信イコライザーは、モード毎に設定可能。
■VFO A/B で独立して FIL A/B を設定可能(スプリット運用時に便利)。
■DATA用PTTは、フロント、リアのPTTを選択可能。
■SSBモードの受信帯域幅可変は、HI CUT/LO CUTから WIDTH/SHIFTに切替え可能。
■DRVコネクターをアンテナ出力機能に切替え可能(外部受信機の接続に便利)。
■優れた視認性を発揮する大型ディスプレイ。
LEDバックライトは、アンバーからグリーンまで、色調を10段階に設定可能。
■マイク送信とボイスメッセージ送信で独立して設定可能なスピーチプロセッサ。
■送信モニター、CWサイドトーンなどの音量設定幅を20ステップに拡大。より細やかなセッティングに対応。
■TXチューニング機能は従来のトグル動作に加え、押している間の動作も追加。
ヤエス FTDX1200
本格的な1st IF 40MHzのトリプルコンバージョン方式を採用。
誇れるクラス最高の受信性能帯域幅3kHz、6kHz、15kHzのルーフィングフィルタを標準装備し
、妨害信号を効果的に減衰させ、近接多信号特性を改善IF DSP”>DSPには上位機種と同等の32ビット高速>浮動小数DSPDSP TMS320C6727Bを採用。
ワイズ、シフト、コンツアー、ノッチ、APFなどYAESUが誇る多彩な混信除去機能を搭載
状況に応じた最適なRFアンプ回路の動作を選択することができる
機能4.3″大型TFTカラーディスプレイを搭載、クラス初のスペクトラムスコープにはASC機能を採用。
マニュアル、ASC、連続の3つのスイープモードを装備
ウォーターフォール表示に対応した本格スペクトラムスコープが、帯域内の信号の瞬間的および時間的変化を一目で捉えることができます。
を内部に実装することで、相手局の送信電波のオーディオ特性や受信音のスペクトラムを表示するAFFFTFFTスコープ機能をはじめ RTTY/PSK31エンコー・デコード機能、CWデコード機能、CWオートゼロイン機能に対応専用の操作ツマミとボタンをTFTディスプレイの下部に配置し、操作性を高めたシフトやワイズ、ノッチ、コンツアー(APF)機能
ヤエスでは12月にHF/50MHzトランシーバー FTDX10を発売予定です。
HF/50MHzトランシーバー FTDX10 (100W) FTDX10M (50W) FTDX10S (HF帯:10W・50MHz帯:20W) FTDX101に注ぎ込んだ最新のテクノロジーを凝縮した コンパクト ハイブリッドSDRトランシーバー
標準価格:198,000円(税抜) 発売日:2020年12月予定
無線機の買い取り、修理の依頼は川花書房まで