こりぁなんだ メーカー製か自作かわからないMASTER OSC 10MHz MODEL ECT-231 2022.01.17 2019.08.14 この記事は約9分で読めます。一週間近くアマゾンを停止にして、つまずきながらも不要になった家電品、廃棄本の処分ができましたので少しは作業をするスペースが確保できました。先日宅配買い取りしてリビングに置きっ放しの無線機類を持ち込んで、査定と点検を始めました。全部段ボールから出すのではなく、開封して上から覗くだけで大体の査定は行う事ができます。この辺は書籍類とは違うところで、本の場合は中から取り出して点検しない事には査定はできません。無線機類は大きいので上から覗くだけで、おおよその事はわかります。出張買い取りの時と同じような感じです。出張買い取りの際も点数の多い時はこれと同じです。もちろん高額な査定になりそうなモノは、電源を入れて動作の確認を行います。出張買い取り時は測定器など持ち歩いているわけでもないので、通電の確認だけで査定をしております。細部にわたって点検する事はほぼ不可能ですので、多少のリスクはあります。今回買い取りした無線機類は、細かな点検はしなくても査定はできそうです。周波数の測定に関したモノが無線機よりも多くあります。無線機はいずれも古いあまり値の付かないモービル機ばかりです。周波数カウンターが2台、アンリツのMF-65Aと横河電機のTC120アンリツのカウンターはタケダ理研、HP製と並んで良く売れたカウンターです。私が常時使用しているのは、タケダ理研のマイクロウェーブカウンターTR5211Bです。低周波からマイクロウェーブまで1台で賄ってくれるので、重宝しております。その他に基準周波数関係のモノが4台ありました。1台はその昔欲しくても品薄で買えなかったHPのZ3801ATrimbleのThunderBoltを購入して組み立てましたが、本当に欲しかったのはHPのZ3801Aです。当時は品薄でオークションでもあまり見かけませんでした。ebayには出品がありましたが、当時はebayを利用しておりませんでした。欲しい時にはなかなか手に入らなくて、不思議な事に興味が薄らいでくると手に入るという事はままあります。もう一台気になるモノがありました。MASTER OSC 10MHzとパネルに表示があります。もちろん始めて見るシロモノです。自作にしてはキレイな造りですし、MODEL ECT-231とありますが、メーカー名の記載もありません。表面のパネルには小型の液晶の表示部と1KHz,10KHz,100KHz,1MHz,10MHzのBNCコネクターが付いております。BNCコネクタ 【BNC connector】とは同軸ケーブルに取り付けられる業務用の専用コネクタで映像・デジタル機器間の接続を容易にするため、また特性がマッチングするように作られたコネクタです。75Ωと50Ωの二種類があります。BNCコネクタ関連部品はRSコンポーネンツで入手できます。信号が入っておりませんので、画面は砂嵐状態です。裏面は10KHz,100KHz,1MHz,10MHz,20MHzのBNCコネクターが各3個あります。どうやらテレビのカラーバースト信号に同期をさせて、正確な基準周波数を出力するようです。カラーバーストとはカラーテレビにおいて色情報を正しく再現するために、色信号を同期する基準に用いられる信号の事で、NTSCなどの映像信号方式で採用されております。アナログ放送時代に私も秋月電子のキットで使用していました。NHK本局では第一水準器であるセシウム発振器を使用して、±1×10-12 で、民放のキー局では第二水準器であるルビジウム発振器を使用して、±1×10-11 の正確さだそうです。中を開けてみると蛇の目基板を多用しておりますので、自作、メーカー製の判別ができなくなりました。発泡スチロールに包まれた部品は、その形状からOCXOのような気がします。OCXOとは、Oven-Controlled Xtal(crystal) Oscillator(オーブン(温度)制御型水晶発振器) の略です。残りもカラーバースト信号に同期させて基準信号を生成しているモノです。一昔前であれば身を入れて弄ったのでしょうが、今となっては・・・・リンクリンク 無線機の買取依頼は川花書房へ!共有:TwitterFacebook