JRC日本無線とは
1915年設立のJRC日本無線株式会社は戦前は軍需用の無線機器の製造を一手に引き受けて日電財閥の有力企業でした。
ちなみに今ゴーンさんで話題の日産も同じ日電財閥の傘下にありました。
戦後は財閥解体のあおりを受けて、日本無線、長野日本無線、上田日本無線に分割され独立しました。
後に日清紡績の支援を受け、現在は日清紡ホールディングスの完全子会社です。
日本最大手の通信機メーカーJRCもアマチュア無線機を販売していた
かっては、日本無線もアマチュア無線用にトランシーバーやリニアアンプ等を販売しておりました。
プロ用の船舶や海岸局の無線機づくりの技術に培われた、アマチュア無線機は多くのハム達に愛用され、評価も得ていました。
アマチュア無線用に限定されたわけではありませんが、NRD-505,NRD-545等の受信機もBCL,SWL達の憧れの的でした。
JRCのJST-245の特徴
オートアンテナチューナーを内蔵 しており、3系統のアンテナセレクターは前面パネルのスイッチで切り替えられます。
フロントエンドの電子同調 ・BWC・ノッチトラッキング機能等により受信性能は抜群
でノイズの少なさと受信音は特筆ものです。
送信部はJRCの業務用送信機やJRL-2000Fリニアアンプで実績のあるパワーFET2SK-408,2SK-409をSEPP方式で使用し、送信性能を向上させました。
安定して150Wが出せます。
さらにゼロ電圧スイッチング方式のAC電源を内蔵したことにより小型・軽量を実現しています。
JST-245の定格
送信周波数
1.9MHz、3.5MHz、3.8MHz、、7MHz、10MHz、14MHz、18MHz、21MHz、24MHz、
28MHz、50MHz
出力
10~100W連続可変
受信周波数範囲
100kHz~54MHz
電波型式
SSB (LSB,USB), CW,AM (A3H), FM, AFSK
寸法
幅330、高さ130、奥行285mm
重量
約12kg
フルオプションの落札したJST-245
落札したJST-245フルオプションです。
さすがに少々高価になりました。
CMF-144 モニターユニット
CCL-267 トーンユニット
CGD-135 高安定水晶キット
CFL-231 455kHz IF フィルター (300Hz)
CFL-232 455kHz IF フィルター (500Hz)
CFL-233 455kHz IF フィルター (1kHz)
CFL-218A 455kHz IF フィルター (1.8kHz)
CFL-316 9.455MHz IF フィルター (500Hz)
CFL-317 9.455MHz IF フィルター(1.8kHz)
思わぬ落とし穴
野暮用とコンディションの悪さもあって、落札してしばらく放置しておりました。
しばらくして電源を入れてみると、なにも聞こえない。
あれー故障品かなと思っていると、やがて音が出るようになりました。
そう言えば昔やはりJRCの無線機で逆の事がありました。
電源を入れて数分経つと何も聞こえなくなる無線機がありました。
AGC回路の不調で、AGCをOFFにすると問題なく聞こえました。
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