持ち込み買取したケンウッドのTS-670
持ち込んでいただいた無線機類のなかのケンウッドのTS-670を、点検してみました。
ありがたいことに元箱に収まっております。
元箱で長期保管してあったようで、状態は非常に良好です。
買い取りをするうえで、元箱付きで保管状況がよい商品は大変ありがたい事です。
人気のある50MHzなのに現状はモノバンダーはほとんどない
アマチュアバンドでもけっこう人気のある50MHz帯ですが、現状はさみしいかぎりで、
アルインコのモノバンド50MHz FMモービルトランシーバーのDR-06(DX/HX)くらいしか、メーカー製品はありません。
(西無線研究所のハンディ機は除きます)
かっては八重洲無線 のFT-625 、アイコムのIC-551 、トリオのTS-600 に代表されるオールモード機があったのですが、1200MHz同様大手アマチュア無線機メーカーは撤退してしまいました。
唯一の1200MHz機もあるアルインコは貴重な存在です。
持ち込まれたケンウッドのTS-670とは ?
まだトリオ時代の1984年に発売になった7/21/28/50MHz帯のオールモード機です。
トリオにはかって1981年に発売になったTS-660という、21/24,5/28/50MHz帯のオールモード機がありました。
いずれも初級ハムを対象にしたものと思われますが、7MHzと24.5MHzが入れ替わっております。
また3.5MHzを除いた理由も謎です。
今回持ち込み買取したTS-670はオプションとしてゼネカバ用のGC-l0、CW用のフィルターYK-88CN,AM用のフィルターYK-88Aを内蔵しております。
1,HF帯 の7MHz,21MHz,28MHzおよび’VHF帯 の50MHzの 4バンドを内蔵しています。
また出力も規定値をカバーしております。
TS-670の特徴は
1、バンド切替えはUP/DOWN方式で1バンド IMHzをカバーします。
またバンド内は同調ツマミで連続カバーになります。
2、SSB, C W, FM, AM(AMフィルターはオプション)の各モードに対応することができます。
3. オプション (GC-l0)を取付けることにより極く一部の周波数帯
を除き,500kHz~30MHzのゼネラルカバレッジの受信機になります。
定 格
〈一般仕様> <受信部〉
送受信周波数範囲
電波型式
7.0-7.IMHz
21.0-21.45MHz
28.0-29.7MHz
50.0-54.0MHz
SSB(A3J)、CW(AI)
AM (A3) 、 FM(F3)
(AM送信は50MHzバンドのみです)
アンテナインピーダンス 50Ω
電源電圧 DC12-16V
(基準電圧DC13.8V)
消費電流 送信時 市守 4 A
受信無信号時約 I.IA
〈送信部〉
定格送信出力 SSB、C W、FM 10WAM 4W(50MHzバンドのみ)
変調方式 SSB 平衡変調
FM 可変リアクタンス直接変調
AM 低電力変調
搬送波抑圧比 40dB以 上
不要側帯波抑圧比 50dB以 上
不要輔射強度 7、21、28MHz帯 -40dB以 下
50MHz帯 -60dB以 下
21MHz帯 第5高調波、50MHz帯 第2高調波 -70dB以 下
送信周波数特性(SSB) 400-2600Hz(-6dB以上)
最大周波数偏移(FM) 土 5kHz
適合マイクロホンインピーダンス 500Ω -50KΩ
受信方式 SSB、CW、AMシングルスーパーヘテロダイン、FM ダブルスーパーヘテロダイン
中間周波数
SSB、C W、A M 8.83MHz
FM 第 1 IF 8.83MHz
第 2 IF 455k Hz
感 度 SSB、CW(1 OdB S/N) ー 12dBμ(0.25μv)以 下
AM (1 OdB S/N) 6dBμ(2μv) 以下
FM (30dB S/N) OdBμ(1μv) 以下
(12dBSINAD) -8dBμ(0.4μv)以下
AMモードはYK-88A挿入時
スケルチ感度 FM (28、50MHz帯)一 10dBμ(0.32μv)以下
SSB、CW、AM 10dBμ(3.2μv)以下
イメージ比 50dB以 上
IF妨害比 50dB以 上
RIT可変範囲 :!:1.2kHz以 上
低周波出力 1.5W以 上 (8Q負荷、 10%歪時)
低周波負荷インピーダンス 8Ω-16Ω