へそ曲がりのアマチュア無線家のマイクロウェーブ

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microwave
私(JA2FJG)がマイクロウェーブにのめり込むきっかけになったのは衛星通信です。
衛星通信を始めるには、430MHzのオールモード機が必要なのですが、当時はまだ市販品はありませんでした。
必然的に430MHzのトランスバーターを作る事になりました。
これ以来マイクロウェーブに夢中になりました。

へそ曲がりの私は1970年代の後半はメーカー品がない物(一部川越無線、セブロン等では販売していました)を作る事に夢中になり、1200MHz,2400MHzのアップバーターを作っておりました。
1978年には三協特殊無線からKF-1200が発売になりました。
その後アイコムから1200MHzはアイコムからIC-120、2400MHzはケンウッドTM-2400が発売になりました。

トランスバーターは作れてもさすがにトランシーバーまでは作れません。
一度2400MHzで挑戦しましたが、PLLとデジタル回路でつまずき挫折した経験があります。
ケンウッドのTM-2400は92年にハムフェアで発表があり、前述のように2400MHzのトランシーバーでざせつしましたので、早速予約をいれましたが、地方のせいか発送が遅れシリアルナンバーは2ケタぎりぎりの90番台でした。
下のTM-2400はその後買い取りをはじめてから買い取った1200MHzも入ったモノです
TM-2400
現存しておりますが、台風でアンテナが飛ばされて、現在はレピーターにもアクセスできません。
メーカー製の製品が出てくるとへそ曲がりとしては必然的にメーカー品のない5.7GHzへと上がっていきました。
なかでもJE1AAH高見沢OMにはモービルハムに掲載された、IC-120を2.4GHzトランシーバーに改造の記事以来、ハムジャーナルに掲載の5.7GHz,10GHzデュアルトランスバーター、24GHzトランスバーター等参考にさせて頂きました。

また高見沢OMには半導体等の入手で無理をお願いしました。
同氏開発のマイクロウェーブ関係のソフトも長いあいだ使わせていただきました。
なかでも5.7GHzのトランスバーターはたくさん(10タイプくらい)作りました。
西新潟クラブにも投稿してあります。
 
ハンディ 5.7GHzTRV
ハンディ 5.7GHzTRV 基板
5.7GHzTRV 基板 パターン
5.7GHzは固定にもパラボラを揚げておりましたが、交信できるのは当時JA2GUJ局が豊橋市で開設していた、レピーターと豊川、豊橋、田原の数局のみ。
その後台風の影響もあってアンテナは降ろしてしまいました。
JA2GUJさんは古くから私費で430MHz.1200MHz,2400MHz,5.7GHz,10GHzのレピーターを開設されておられました。

先日お伺いしたところ10GHzは三ヶ根山にレピーターが揚がるので廃局するそうです。
特に10GHzは固定にアンテナを揚げてなかったので、JA2GUJさんの近くまで行って調整をさせていただきました。
いずれにしてもボランティアでこれだけのレピーター、感謝しております。
その頃はマイクロウェーブの移動にも欠かさず参加しておりました。
移動地は本宮山、蔵王山、伊良湖ビューホテル、三ヶ根山、伊古部等。
移動スタイル
これは前述のハンディタイプの移動状況で、画像がボケておりますが、裏にドレークの基板を改造した局発が付いております。
アンテナの切り替えにリレーを使わずサーキュレーターを使いアンテナ切り替えに関しては無電源になっております。

もちろんこれだけでは約50mWなので、通常のトランスバーターも持っていっておりました。
当初は5.7GHzと10GHzでしたが後に24GHzが加わりました。
ほとんどのメーカーが1200MHzから撤退し、アルインコのDJ-G7のみががんばっておりましたが、昨年になってアイコムからIC-9700が発売になった事は非常に喜ばしい事で、これをきっかけに1200MHz帯が活発になってくれるとうれしいかぎりです。



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