へそ曲がりのアマチュア無線家のマイクロウェーブ 2022.01.14 この記事は約9分で読めます。私(JA2FJG)がマイクロウェーブにのめり込むきっかけになったのは衛星通信です。衛星通信を始めるには、430MHzのオールモード機が必要なのですが、当時はまだ市販品はありませんでした。必然的に430MHzのトランスバーターを作る事になりました。これ以来マイクロウェーブに夢中になりました。へそ曲がりの私は1970年代の後半はメーカー品がない物(一部川越無線、セブロン等では販売していました)を作る事に夢中になり、1200MHz,2400MHzのアップバーターを作っておりました。1978年には三協特殊無線からKF-1200が発売になりました。その後アイコムから1200MHzはアイコムからIC-120、2400MHzはケンウッドTM-2400が発売になりました。トランスバーターは作れてもさすがにトランシーバーまでは作れません。一度2400MHzで挑戦しましたが、PLLとデジタル回路でつまずき挫折した経験があります。ケンウッドのTM-2400は92年にハムフェアで発表があり、前述のように2400MHzのトランシーバーでざせつしましたので、早速予約をいれましたが、地方のせいか発送が遅れシリアルナンバーは2ケタぎりぎりの90番台でした。下のTM-2400はその後買い取りをはじめてから買い取った1200MHzも入ったモノです現存しておりますが、台風でアンテナが飛ばされて、現在はレピーターにもアクセスできません。メーカー製の製品が出てくるとへそ曲がりとしては必然的にメーカー品のない5.7GHzへと上がっていきました。なかでもJE1AAH高見沢OMにはモービルハムに掲載された、IC-120を2.4GHzトランシーバーに改造の記事以来、ハムジャーナルに掲載の5.7GHz,10GHzデュアルトランスバーター、24GHzトランスバーター等参考にさせて頂きました。また高見沢OMには半導体等の入手で無理をお願いしました。同氏開発のマイクロウェーブ関係のソフトも長いあいだ使わせていただきました。なかでも5.7GHzのトランスバーターはたくさん(10タイプくらい)作りました。西新潟クラブにも投稿してあります。 5.7GHzは固定にもパラボラを揚げておりましたが、交信できるのは当時JA2GUJ局が豊橋市で開設していた、レピーターと豊川、豊橋、田原の数局のみ。その後台風の影響もあってアンテナは降ろしてしまいました。JA2GUJさんは古くから私費で430MHz.1200MHz,2400MHz,5.7GHz,10GHzのレピーターを開設されておられました。先日お伺いしたところ10GHzは三ヶ根山にレピーターが揚がるので廃局するそうです。特に10GHzは固定にアンテナを揚げてなかったので、JA2GUJさんの近くまで行って調整をさせていただきました。いずれにしてもボランティアでこれだけのレピーター、感謝しております。その頃はマイクロウェーブの移動にも欠かさず参加しておりました。移動地は本宮山、蔵王山、伊良湖ビューホテル、三ヶ根山、伊古部等。これは前述のハンディタイプの移動状況で、画像がボケておりますが、裏にドレークの基板を改造した局発が付いております。アンテナの切り替えにリレーを使わずサーキュレーターを使いアンテナ切り替えに関しては無電源になっております。もちろんこれだけでは約50mWなので、通常のトランスバーターも持っていっておりました。当初は5.7GHzと10GHzでしたが後に24GHzが加わりました。ほとんどのメーカーが1200MHzから撤退し、アルインコのDJ-G7のみががんばっておりましたが、昨年になってアイコムからIC-9700が発売になった事は非常に喜ばしい事で、これをきっかけに1200MHz帯が活発になってくれるとうれしいかぎりです。リンクリンク無線機の買取依頼は川花書房へ!共有:TwitterFacebook