メーカーの都合で保証期間の短縮ってアリ
アマチュア無線は長い間やってきましたが、CB無線はこれまで余り興味がなくやり過ごしてきました。
しかし時々買い取りの依頼がありますので、需要の有無や相場などの情報も必要になってきますので、最近は極力CB無線の情報にも触れるようにしております。
そんな折あれーっと思われるような情報がSNS等で目にするようになりました。
内容はサイエンテックス社のSR-01第2~4ロット”および”JCBT-17A第2ロットについて「付属のアンテナの破損事故が多発し、保守用のアンテナの在庫が少なくなったので、保障期間を変更する」と言ったものです。
これまではあくまでも、購入者にサイエンテックス社から届いた情報をSNSを介して受け取った情報でした。
私は購入しておりませんので、当然届いておりません。
5/28に同社のHPに「【重要】”SR-01第2~4ロット”および”JCBT-17A第2ロット”ユーザー様 アンテナ修理に関する保障条件変更についてのお知らせ」が告知されましたので、公の情報となりました。
保障条件変更の内容
SR-01の保証期間は2年間
ただ付属アンテナについては初期ロット出荷以来、想定以上に破損事故が多発してる。
アンテナが根元から折れた、アンテナが途中で抜けた、アンテナが伸びなくなった…などが多発した模様です。
保守用在庫のアンテナの在庫切れ
「このアンテナは消耗品的な性格があり、使用状況によっても寿命に差が出ますが、現在の状況から判断しますと、アンテナの場合、保障期間2年は保守継続が困難になる。
等の理由で「誠に勝手ではございますが、アンテナについては保証期間を平成30年10月9日(弊社到着)迄の保証期間に変更させていただきたくご案内申し上げます。
(1本¥21,600税込)
アンテナ以外の無償保障は従来通り出荷後2年間」
アンテナははたして消耗品なのか?
「このアンテナは消耗品的な性格があり」としておりますが、果たしてそうなのでしょうか?
本体と一体化しており、取り外すのも困難なアンテナを消耗品とするにはいささか無理があるように思われます。
SR-01発売時に「CB機初の1880mmロッドとローディングコイルの一体構造で強力な電波を輻射」を新スプリアス基準対応 技術基準適合証明(工事設計認証)取得機種
21世紀に蘇った昭和テイスト&耐久性に富んだ総アルミニウム製筐体
従来の固定観念を覆したD級変調器&E級高効率ファイナルによる迫力ある変調と共にセールスポイントにしていた経緯もあります。
好感を持っていた同社のサービス体制
これまで一年間の製品の無償保証期間をさらに1年延長して2年間にしています。
さらにこの間の往復の送料も同社が負担しております。
等々同社のサービス体制には、好感を持っておりました。
こんな同社がアンテナ修理に関する保障条件を変更せざるを得ないようでは、相当数の修理依頼があったのだと想像されます。
サイエンテックス社の功績は大きい
規制強化等で既存の無線機メーカーが撤退し、「消滅の危機」にある市民ラジオを自社技術を生かして新規開発した功績は大きい。
市民ラジオは1960年代に国内に登場した。無線局の免許などが必要なアマチュア無線より手軽なのが受けて、趣味で無線交信を楽しむ人たちなどの間で広まった。
しかし、2005年の改正電波法施行に伴い、発射する電波の基準が強化された。ノイズの多い旧来型の無線機は、猶予期間を経た22年以降は使用できなくなった。
それを無線機の専業メーカーでない同社が参入した事は驚きでさえあった。
観測装置スーパーカミオカンデの試験用機器などを手掛ける同社には、純度の高い光を発射する装置を作る技術がある。
これを応用して、不要なノイズを極限まで減らした電波を発射できる無線機を設計した。
新基準をクリアし、製造販売に必要な認証を取得した。
新しい無線機の発売は十数年ぶりで、多くの問い合わせがあるという。
製品は国内に限り使用できる。
機動性重視の「JCBT-17A」(税込み9万8400円)と操作性重視の「SR-01」(同13万8千円)の2モデル。
両モデルとも初年度に千台の販売を目指す。
うわー高い13万8千円あれば、アマチュア無線機なら、HFの中クラスが買えます。
市民ラジオとは 周波数26・9~27・2メガヘルツの電波を使い、送信出力0・5ワット以下で、電波法の技術基準適合証明を受けた設備を使用する短距離通信用無線局。
電波到達範囲は自然環境によって変わる。
特にこの時期はスポラディックE層と呼ばれる、極度に電子密度の高くなった特殊な電離層が発生すると、VHF帯の電波をも反射します。
この特性のため、通常は電離層を突き抜けてしまうVHF電波が、スポラディックE層から反射されて地上に戻ってくるという異常伝播現象が起きます。
これが「Eスポ」として、アマチュア無線、CB無線等では通常不可能なVHF帯による遠距離交信の機会が出現します。
無線従事者の資格や無線局の免許は必要なく、個人が比較的容易に使用できます。
国内で登場した1960年代以降、全国的に人気を博し、81年には28万台が登録されました。