40年以上前に発売になったトリオのTS-700S の点検と修理

この記事は約8分で読めます。
トリオ TS-700S

しばらくHFの機械ばかりイジッテいましたら、V,UHFの未整理品、故障品もずいぶん溜まってしまいました。
最近モービル機等はほとんど売れませんし、売れても超格安です。
そのなかからTS-700Sを引っ張り出してきました。
TS-700Sは1977年にトリオから発売になりました。

40年以上前の無線機です。
ウチの中を見渡しても、40年以上前の家電品は道楽で残してある、真空管式のラジオ以外は見当たりません。
無線機は長生きします

定格は
送受信周波数 144~146MHz
電波形式 A1,A3,A3J,F3
出力 10W(A 3W)
インピーダンス 50Ω
電源電圧 AC100V
カウンターを内蔵したデジタル表示となっておりますが、アナログVFOです。

動作を確認する事なく、故障品の棚に置いてありましたが、引っ張り出して確認すると、動作はしているようですが、デジタル表示がまったく表示されません。
み故障個所発見の大原則、目視と電圧の点検から始めます。
大雑把に見渡してみましたが、特別目に付く個所はありません。
ただし視力がかなり衰えておりますので、あまりあてにはできません。


電源部を点検すると-24Vと+5Vがでておりません。
電源ユニットの分解は大変なので、3端子レギュレーター(78M05)の不良であることを願いつつ、リアパネルに付いている78M05を点検テスターで測ると約0.6V。
-24Vも+5Vを使ってDC-DCコンで生成しているので、願いが叶ってどうやら78M05の交換だけで済そうです。
78M05を交換し再度テスターで測ると当たり前の事ですがちゃんと5V、-24Vも正常に出てきました。

ひとまずこれで終了なのですが、きちんと収めるには熱収縮チューブとシリコングリースが見当たりません。
早速ヤフオクの即決をみつけて落札。
落札してからアマゾンの方が良かったかなと反省。
アマゾンなら翌日には届きます。

アマゾンのプライムサービスは購入者の立場になれば、ありがたいのですが、逆に出品者にとっては大変な脅威です。
なかなか当日もしくは翌日到着とはいきませんので、とても競争に勝てません。
熱収縮チューブとシリコングリースが来るまで仮付。
そんなに電流の流れるところではないし、実際に使用する訳でもないので。

スイッチを入れると無事デジタル表示が点灯、ついでに簡単に調整もやっておきます。
電源ユニットの9VはVR1,21VはVR2で調整、カウンターユニットの10.240MHzをカウンターをTP1に接続して、TC-5で10.240にセット、キャリアーユニットも

USB-10.6985MHz-TC-1
LSB-10.7015MHz-TC-2
CW -10.7006MHz-TC3
に調整してひとまず終了。

TS-700S TC
TS-700S TC,TP
TS-700S VR
10.70150MHz
電源ユニット カウンターユニット キャリアユニット
LSB周波数
これで取り敢えず1台甦りましたが、まだまだ先は長い。



無線機の買取依頼は川花書房へ!