約50年近くも昔のTRIO(現ケンウッド社)のTR-1100BとPS-4が持ち込まれました。
これは50MHZ AM FMの一応 ポータブル(可般式)トランシーバです。
乾電池駆動が可能で出力は当時としては標準の1Wでした。
TR-1100Bは1971年にトリオから発売になった50MHzのAM/FM 1W トランシ-バ-で定価は28,400 円でした。
この頃はHFに次いで50MHz帯が人気がありました。
特に学生さんのアマチュア無線局の多くが50MHz帯に出ており、FMよりはAMの方が人気がありました。
前モデルの1969年発売のTR-1100の 32,000 円から、コストダウンしております。
TR-1100がライバル機である井上電機製作所のFDAM-3が28,500円だったのに比べて、
少々高めだったのを意識して価格設定したものと思われます。
ちなみに私(JA2FJG)が最初に買った50MHz帯のトランシーバーがFDAM-3です。
QRH(周波数変動)には悩まされましたが、後にこの後に真空管式のリニアアンプをつないで10Wにパワーアップして毎夜ラグチューしておりました。
キャリーバックに収まっていたせいか、おそらく裸のまま長らく放置されていたと思われる同時に持ち込まれた電源のPS-4と比べると状態があまりにも違い過ぎます。
約50年近くも昔のトランシーバーにしては、ほぼ新品に近いと言える状態でした。
送信出力も1Wクリアしております。
内部もかなりきれいです。
受信感度はSSGで正確に測ったわけではありませんが、耳Sではあまり低下は感じられません。
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