世の中にはスゴイアマチュア無線家がおります
先日テレビ朝日系列で放送されたバラエティ特番「所&林修のポツンと一軒家」のアマチュア無線家JA1UTS氏も凄かったが、世の中にはさまざまなスゴイアマチュア無線家が存在します。
島本さん(JA3USA)さんもまた別の意味でスゴイ。
東北地方にお住いのY氏もその一人です。
SNSで知り合った方であまり詳しくは、存じ上げないのですが今可能ならば一番お会いしたいアマチュア無線家です。
まさにこれぞアマチュア無線家と呼べるハムのお手本のような方です。
とにかくやっている内容がスゴイ、やりたい事はすべてやっているといった感じです。
古典的な事から新しい技術まで
オーディオから1200MHzまで
ナス管による7Mc SSB受信機からロシア球によるアンプまで
何より作るだけではなく実際にQSOするところがスゴイ。
そんなY氏が「自作合法CBトランシーバーの技適認証取得プロジェクト」をスタートさせました。
本人の了解を得ましたのでここで紹介させていただきます。
自作トランシーバーで技適認証が得られるのか
合法CB無線機等の技適認証を行っている機関は複数存在するようで、その中には我々アマチュア無線家に馴染みの深いJARDも含まれます。
同氏は「一般財団法人 テレコムエンジニアリングセンター認証・試験事業本部 技適認証第二部 CB技適担当者」に問い合わせたそうです。
問い合わせの内容は
①流通している合法CB無線機(旧技適)を自分で整備して新技適の認証を取得することは可能か。
②CB無線機を自作して、新技適の認証を取得することは可能か。
の2点でどちらも可能という回答を得たようです。
トランシーバーの内容は
アマチュア用の7195 AM 40W送信機の自作では全く使わなかったALC付マイクアンプと、8th order Switched Capacitor AF-LPFを投入することにしました。
わずか0.5W出力のAM送信機に、ここまでやらないといけないのかという気持ちですが、試験を通らないと大っぴらに交信できないので、できることはやっておこうという状況です(笑)。
私もたかだかAMの送信機と思っておりましたが、念のためという事もあるのでしょうが、パーツの手配、実装とご苦労されておられるようです。
下記が変更後のブロックダイアグラムです。
気になる費用は
他にも我もと思われる方のために、気になる費用についても少し述べておきます。
テレコムエンジニアリングセンターでは公表されていないとの事で、Y氏より連絡がありましたので、訂正しておきます。
TSSの保証認定料の12倍程とのことであった。
アソビでやるには高価であるが、全く手が届かないわけでもない。
とありますので、推察ください。
JARDでは
五周波数帯以下 51,800円
六周波数帯以上 56,200円
となっております。
唯一の新スプリアス対応の合法CBトランシーバーを販売したサイエンテックスが、受付終了となった以上トライしてみては?
Y氏の凄いところ
Y氏の凄いところはとにかくレパートリーが豊富なところと、出来上がった無線機で実際に交信を継続的に続けておられる点です。
自作派アマチュア無線家にありがちな、完成して一応のテストがOKとなるとそれで終わりでないところには感心させられます。
1.8~430MHzまではすでに完成で実用化されており、1200MHzも懐かしい八戸方式で
鋭意継続中なので完成も間もなくでしょう。
歳の所為、視力の所為にして半田鏝が一向に温まらない当局にとっては、非常に良い刺激になっている事は間違いありません。