TS-130はどんな無線機
トリオのHF帯のオールモードトランシーバーTS-130は1980年に発表になりました。
TS-120の後継機で、100WタイプのTS-130Sと10WタイプのTS-130Vがありました。
今ではそういう事はありませんが、価格もTS-130Sの方が2万5千円ほど高く、奥行も60mmほど長くなっておりました。
独自のPLL回路を使用したシングルコンバージョンのスーパーで、FETのバランスドミクサーを採用しておりました。
新しく割り当てられるWARCバンドも受信だけですが、可能になっておりました。
SSBモードではバンドを切り替えると自動的に、LSBとUSBが切り替わります。
今の無線機に比べるとずいぶん大きいのですが、当時としては小型の部類でモービルハムにも人気がありました。
丁度この時期にモービルハムを中心とした、グループに参加しておりましたので、私も一時期クルマに積んでおりました。ノイズには随分悩まされました。
今回入荷したTS-130V
今回入荷したのは10WのTS-130Vですが、電源コードがありません。
この時期はアマチュア無線の製造メーカーが、独自の電源コネクターを採用しておりまして、TS-130のコネクターも今では入手が困難です。
時々入荷してきますが、ほとんどの場合電源コードがありません。
仕方なくモニターに使っている自分用のTS-130から、一時借用して点検する事になりました。
なかはなかなかキレイです。
この電源コードがありません。
残念ながらCW用のフィルターをはじめオプションは付いておりません。
TS-130どうしで相互テストをしましたが、動作は問題ないようです。
キャリアーポイントのズレもキャリアー漏れもありません。
相互テストの相方は今もシャックに置いてモニター用に使っているTS-130です。
他社の無線機よりも聞きやすいトリオトーンでモニターには最適です。
今のところ実施しておりませんが、クリスタルフィルターを取っ払うとよりモニター用にはよさそうです。
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