カンガルーポケットがユニークなアイコムのIC-731 2022.01.12 2019.06.14 この記事は約8分で読めます。今回入荷したのはアイコムのIC-731です。1985年の発売でケンウッドはこの年はTS-940を発売しております。小さなボディに1.9~28MHzまでのすべてのハムバンドを内蔵し、さらに受信部は100KHz~30MHzまでのゼネカバ受信が可能です。もちろんハムバンド以外は自動的に送信ミュートがかけられており、送信はできないようになっております。モードはLSB,USB,AM,CW,FMを標準で装備しておりますので、29MHz帯でFMモードで運用できます。リピーターを利用するにはオプションのUT-30(トーンユニット)が必要です。回路的には第1IFに70MHz帯を採用し、スプリアス妨害比を良好に保ちダイナミックレンジは105dbを確保しております。アイコム独自のDFM方式ノッチフィルターの装備プリアンプとアッテネーターの内臓ノイズブランカーのレベル、RFゲイン、RFパワー、VOXのゲインとディリレー、マイクゲインはオーディオ機器のようなスライドボリューム方式で、各操作スィッチと共にカンガルーポケットに収められております。IC-731で一般のトランシーバーと比べて特に変わっているのは、周波数の変更です。KHzスィッチONで1KHzごとのアップ、ダウンになります。MHzスィッチONで1MHzごとのアップ、ダウンになります。HAMスイッチONでHAMバンドのみの切り替えになります。この3つのスィツチを全部OFFにして、メインダイアルを回転させれば通常のダイアル操作になります。一つでもONになっているとバンドごとのアップ、ダウンになります。この点が他機と異なっております。当初私は取り扱い説明書をダウンロードする前に、この事を知らずに故障と疑ってしまいました。見落としているのかもしれませんが、取り扱い説明書にはメモリーのリセット方法は見当たりませんでした。オプションのAM,CW用ナローフィルターは入っておりません。小さなパーツが使われておりますがまだチップ部品は使用しておりません。 少し汚れ、傷がありますが元箱が付いているのは非常にありがたいです。ひと昔前であれば、車載用も考えるところですが、最近は本体と表示、操作部がセパレートになったものが一般的になってきました。それ以前にクルマにはほとんど乗らなくなっております。リンクリンク無線機の買取依頼は川花書房へ!共有:TwitterFacebook