カンガルーポケットがユニークなアイコムのIC-731

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アイコム IC-731
今回入荷したのはアイコムのIC-731です。
1985年の発売でケンウッドはこの年はTS-940を発売しております。
小さなボディに1.9~28MHzまでのすべてのハムバンドを内蔵し、さらに受信部は100KHz~30MHzまでのゼネカバ受信が可能です。

もちろんハムバンド以外は自動的に送信ミュートがかけられており、送信はできないようになっております。
モードはLSB,USB,AM,CW,FMを標準で装備しておりますので、29MHz帯でFMモードで運用できます。

リピーターを利用するにはオプションのUT-30(トーンユニット)が必要です。
回路的には第1IFに70MHz帯を採用し、スプリアス妨害比を良好に保ちダイナミックレンジは105dbを確保しております。

アイコム独自のDFM方式
ノッチフィルターの装備
プリアンプとアッテネーターの内臓
ノイズブランカーのレベル、RFゲイン、RFパワー、VOXのゲインとディリレー、マイクゲインはオーディオ機器のようなスライドボリューム方式で、各操作スィッチと共にカンガルーポケットに収められております。
アイコム IC-731 表示部
IC-731で一般のトランシーバーと比べて特に変わっているのは、周波数の変更です。
KHzスィッチONで1KHzごとのアップ、ダウンになります。
MHzスィッチONで1MHzごとのアップ、ダウンになります。
HAMスイッチONでHAMバンドのみの切り替えになります。
この3つのスィツチを全部OFFにして、メインダイアルを回転させれば通常のダイアル操作になります。

一つでもONになっているとバンドごとのアップ、ダウンになります。
この点が他機と異なっております。
当初私は取り扱い説明書をダウンロードする前に、この事を知らずに故障と疑ってしまいました。
見落としているのかもしれませんが、取り扱い説明書にはメモリーのリセット方法は見当たりませんでした。
アイコム IC-731 内部
オプションのAM,CW用ナローフィルターは入っておりません。
小さなパーツが使われておりますがまだチップ部品は使用しておりません。
 
 アイコム IC-731 元箱
少し汚れ、傷がありますが元箱が付いているのは非常にありがたいです。
ひと昔前であれば、車載用も考えるところですが、最近は本体と表示、操作部がセパレートになったものが一般的になってきました。
それ以前にクルマにはほとんど乗らなくなっております。



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