パソコンがスペアナ、SG、パワー系等の高周波測定機に変身

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スペアナ画像
最近の中華製は性能も格段に上昇して、決して「安かろう悪かろう」と一概に言えなくなってきました。
また「こんな物が欲しい」と思っていた物を開発し、安価に提供してくれるようになってきました。
これもその中のひとつです。
138MHz-4.4GHz USB SMA signal source/signal generator/simple spectrum analyzer でアマゾンにありますし、ebayでも探せばでてきます。

スペックは
1. Output frequency range 138MHz-4.4GHz,
2. Stepping: 1kHz
3. Output power (for reference): 150M-3.2DBM; 250M-3.4DBM, 500M,-3.4DBM; 750M-2.8DBM, 1000M-3.4DBM;
4. 1500M-3.6DBM; 2000M-4.0DBM; 2500M-2.8DBM; 3000M-1.8DBM; 3500M-3.6DBM
5. Spectrum of the input frequency range of 138M-4.4GHz
6. Frequency Accuracy (after calibration): +-1k @ 1GHz
7. Low-noise input signal amplitude:-70DBM @ 0.5G
8. Power: USB2.0, USB3.0 (+5 V/0.3A, it is best to pick USB3.0)
9. Interface: USB2.0/ USB3.0, SMA

スペアナ機能に限定すれば、日本にも随分前からgiga-stがありましたが、これだけ多機能なのは私は始めてです。
giga-stについては川花書房のホームページに記載してあります。
giga-stはVer5までありましたが、私はVer4まで使わせていただきました。
工作といってもユニットは完成品なので、ケースに入れただけです。
でも本物のスペアナが手に入ってからは使わなくなりました。

本題の中華製の138MHz-4.4GHz USB SMA signal source/signal generator/simple spectrum analyzerですが、前述のように最近安価に手に入るようになりましたので、入手しテストしてみました。
結論から言えばアマチュア的には十分使い物になります。
この機能は驚きです。
スペアナ、SG、パワー計どれか一つの機能だけでも使えれば安いものです。

難点は取扱説明書的なものがCDに書き込まれておりますが、これがなかなかの曲者で、まったく中国語のわからない私はGoogle翻訳で、翻訳してみましたが、細かなところまではわかりませんでした。
この方面にスキルがあってしかも中国語のわかる人に翻訳してもらわなくては使いこなせません。

従って非常に残念ですが、せっかくあるいろいろな機能を使いこなせません。
使い方はCDからインストールして、USB端子に接続するだけです。
操作はすべてパソコンのキーボードで行います。
送られてきた物
送られてきた物

スペアナ、SSG、パワー計等多彩な機能がありますが、前記の理由でまだスペアナとSSGとしての機能しか使いこなしておりません。
ATT,外部ミクサー等を併用すれば、もつと高い周波数、大きいパワーにも対応できて、マイクロウェーブでも十分実用になります。

ハンディ機の波形を見てみました。
ハンディ機から30dBのATTを介して入力

ハンディ機の波形
スパンも広げたり、狭めたりできます。
SSG機能で1280MHzを出力
少々設定が厄介でした
SSG機能で1280MHzを出力
SSGモードで1280MHzを入力したスペアナ波形
1280MHzを入力したスペアナ波形
スペアナはアドバンテストのR3361Aですが、校正はしておりませんが、波形もキレイですし、思ったよりも精度がありHAM用無線機類の調整には十分かと思います。



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